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高校生BOXER NoRule-DEATHMATCH (1)
- 2015/07/16
- 23:22
以前投稿した超Short Story を改稿したものです。
設定を基本そのままに、改めて書き直してみました。何編かに分けてUPします。
※序盤は比較的ノーマルなので一般公開しますが、後半に進につれ、展開や表現がディープになります。従って途中からはＰＷ付きの限定公開とする予定ですのでご了承くださいm(_ _)m
PWはサイドメニューのMAILフォームから申請してください
上村健太
・高校3年生
・身長 164cm
・体重 50.8kg
・フライ級プロボクサー
ボクシングジムに所属し、技術向上の為にはどんなに辛い練習にも取り組むストイックで真面目な努力家。
このところは上位ランカーとの試合に連勝を重ねておりランキングを駆け上がっている。
県下では「天才ボクサー」として話題を集めている。
普段は穏やかで柔和な性格ながら、リングに上がると静かに闘争心を燃やす。
常にクールで冷静な戦略家。
V.S.
本條拓馬
・高校2年生
・身長 175cm
・体重 61.2kg
・ライト級プロボクサー
最低制限の年齢でプロライセンスを取得したプロボクサー。
しかし、素行不良により通っていたボクシングジムを追い出されてしまった。
ジムを追い出されてからは、試合ができないストレスと持て余したエネルギーの捌け口を探していた。
超が付くほど好戦的で荒々しい性格。ひとたびリングに上がればサディスティックな一面も見せる。
上村健太は同じ高校の先輩に当る。
INTRODUCTION
真夏の深夜。24:00。
人気の無いこの建物は、数年前までボクシングジムだった建物だが、営業を終えてからはそのまま放置されていた。
室内に電灯は無く、窓からわずかに差し込む街灯と月の明かりが、床に堆積した埃と、部屋の中央に設置されたままになっていた古いボクシングリングを照らしている。
閉め切ってあったせいで空気が流れず昼間の熱が滞留していた室内は、深夜だというのに30℃以上の暑さだ。
本條「条件はこれで異存無いですね、センパイ」
上村「ああ、分かったよ」
薄明かりのリングの上に、上村健太と本條拓馬の二人が、ボクシング・トランクス姿で対峙していた。二人の引き締まった肉体の上には、既に細かい汗が纏わり付き始めていた。
本條は、高校の先輩である上村を、その弱みに付け入る形で半ば強制的にここへ誘い出すことに成功した。引くに引けない状況に追い込まれていた上村は、最初こそ戸惑ったが、本條が提示してきた試合の条件を、たった今受容した。
素行不良でジムを追い出されボクシングが出来なくなってしまった本條は、爆発するほどに鬱積したそのストレスの捌け口として、プロのリングで破竹の連勝を続けており「天才高校ボクサー」と持て囃されていた上村に目を付けたのだった。
標的 上村との戦いの為に本條が設定した試合の条件は、至ってシンプルだった。
①レフェリー無しの無反則形式(どんな行為に対しても反則は取られない)
②決着は、どちらか一方の運動機能が失神などにより失われた場合
−−これはもはや究極のデスマッチ、だ。
本條「ルール無用、強いヤツが勝つ。オレこういう戦いをやってみたかったんスよ」
本條が手にはめているのはボクシング用のグローブでは無く、薄手の革でできた総合格闘技用のオープンフィンガーグローブだ。
喜々として拳を握る度に革が鳴る。
本條「センパイ、とっとと始めましょうよ」
今にも飛びかからんとする本條に対して、上村は冷静だ。
上村（いつも通り、いつも通りでいいんだ。僕が勝って本條くんが怪我をしないうちに試合を終えればいいんだ）
上村は白地にサイドブルーラインのボクシング・トランクスと、青い8オンスのボクシング・グローブ。いつもの試合の出で立ちだ。
静かに胸の前にグローブを合わせて、気を落ち着かせる。これも、いつも通りの試合前のルーティーン。
本條「オレ、もう我慢できねーよ。試合開始でいいっスよね！」
静寂を破ったひときわ大きな本條の声。
ゴングが鳴らない試合が、今始まった。
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高校生BOXER NoRule-DEATHMATCH (2)
設定を基本そのままに、改めて書き直してみました。何編かに分けてUPします。
※序盤は比較的ノーマルなので一般公開しますが、後半に進につれ、展開や表現がディープになります。従って途中からはＰＷ付きの限定公開とする予定ですのでご了承くださいm(_ _)m
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上村健太
・高校3年生
・身長 164cm
・体重 50.8kg
・フライ級プロボクサー
ボクシングジムに所属し、技術向上の為にはどんなに辛い練習にも取り組むストイックで真面目な努力家。
このところは上位ランカーとの試合に連勝を重ねておりランキングを駆け上がっている。
県下では「天才ボクサー」として話題を集めている。
普段は穏やかで柔和な性格ながら、リングに上がると静かに闘争心を燃やす。
常にクールで冷静な戦略家。
V.S.
本條拓馬
・高校2年生
・身長 175cm
・体重 61.2kg
・ライト級プロボクサー
最低制限の年齢でプロライセンスを取得したプロボクサー。
しかし、素行不良により通っていたボクシングジムを追い出されてしまった。
ジムを追い出されてからは、試合ができないストレスと持て余したエネルギーの捌け口を探していた。
超が付くほど好戦的で荒々しい性格。ひとたびリングに上がればサディスティックな一面も見せる。
上村健太は同じ高校の先輩に当る。
INTRODUCTION
真夏の深夜。24:00。
人気の無いこの建物は、数年前までボクシングジムだった建物だが、営業を終えてからはそのまま放置されていた。
室内に電灯は無く、窓からわずかに差し込む街灯と月の明かりが、床に堆積した埃と、部屋の中央に設置されたままになっていた古いボクシングリングを照らしている。
閉め切ってあったせいで空気が流れず昼間の熱が滞留していた室内は、深夜だというのに30℃以上の暑さだ。
本條「条件はこれで異存無いですね、センパイ」
上村「ああ、分かったよ」
薄明かりのリングの上に、上村健太と本條拓馬の二人が、ボクシング・トランクス姿で対峙していた。二人の引き締まった肉体の上には、既に細かい汗が纏わり付き始めていた。
本條は、高校の先輩である上村を、その弱みに付け入る形で半ば強制的にここへ誘い出すことに成功した。引くに引けない状況に追い込まれていた上村は、最初こそ戸惑ったが、本條が提示してきた試合の条件を、たった今受容した。
素行不良でジムを追い出されボクシングが出来なくなってしまった本條は、爆発するほどに鬱積したそのストレスの捌け口として、プロのリングで破竹の連勝を続けており「天才高校ボクサー」と持て囃されていた上村に目を付けたのだった。
標的 上村との戦いの為に本條が設定した試合の条件は、至ってシンプルだった。
①レフェリー無しの無反則形式(どんな行為に対しても反則は取られない)
②決着は、どちらか一方の運動機能が失神などにより失われた場合
−−これはもはや究極のデスマッチ、だ。
本條「ルール無用、強いヤツが勝つ。オレこういう戦いをやってみたかったんスよ」
本條が手にはめているのはボクシング用のグローブでは無く、薄手の革でできた総合格闘技用のオープンフィンガーグローブだ。
喜々として拳を握る度に革が鳴る。
本條「センパイ、とっとと始めましょうよ」
今にも飛びかからんとする本條に対して、上村は冷静だ。
上村（いつも通り、いつも通りでいいんだ。僕が勝って本條くんが怪我をしないうちに試合を終えればいいんだ）
上村は白地にサイドブルーラインのボクシング・トランクスと、青い8オンスのボクシング・グローブ。いつもの試合の出で立ちだ。
静かに胸の前にグローブを合わせて、気を落ち着かせる。これも、いつも通りの試合前のルーティーン。
本條「オレ、もう我慢できねーよ。試合開始でいいっスよね！」
静寂を破ったひときわ大きな本條の声。
ゴングが鳴らない試合が、今始まった。
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高校生BOXER NoRule-DEATHMATCH (2)
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